リンパ芽球性リンパ腫、働きながら子育て

2013年4月、母がリンパ芽球性リンパ腫に。同じ病気の方のブログから、治療方針や病院選びまで、とても助けられました。誰かの役に立てればと思いブログをはじめました。 日々の育児についても書いていきます。

妻として母として、働きつづけることの意味

夫は、鍼灸按摩マッサージ指圧師であり柔道整復師であり、また鍼灸の教員免許ももっていて、かなり勉強に投資してきました。どうしてそこまでするの?と以前に聞いたとき、あらゆる患者さんに対応できる治療家になりたい、なにより家族が重大な疾患にみまわれたときサポートしたいから、と言っていたのです。

その言葉が、母の病気の件で、本当によくわかりました。私は、鍼灸師は日常の痛みや疲れを緩和する、というイメージでいたのですが、もっと大きな存在となりうるのだと、あらためて気づき、また夫がこれまで勉強に投資してきたことへ、心から感謝をしました。そして私が働いていたことで、夫が投資する時間をもてたことにも。

 

長女の生後3ヵ月で仕事復帰をしていた私は、彼女が保育園で病気をもらって高熱を出し苦しそうにしたり、脱水症状を起こして小さな手足に点滴がつながる姿をみるたび、負担をかけて申し訳ないという気持ちがありました。

しかし、母親となっても働き続けることで、夫が仕事をセーブして勉強に投資する間も家計を支えられ、いまの治療がありました。

 

こどもは病気をもらって強くなる、という言葉にうなずく部分と、1歳まで、せめて生後6ヵ月までは病原菌のわんさかいる保育園ではなく家で守ってあげたい、と思うところは、今もあります。ですが、女性が働き続けることは、お互いを支え合うだけでなく、可能性も支えることになるのだと気づきました。

また以前より夫の治療院のパンフレットづくりなどお手伝いしていましたが、この件で、治療院を広報するということは、彼の治療が必要な方に必要な情報を届け、その方たちの暮らしを支えることにつながるのだと思うようになりました。そして、これまで仕事で培ってきたスキルが、こんな形で役立つことをうれしく思いました。

 

もちろん、お子さんの体調を考えて、しばらく家で過ごすことを選ばれる保護者の方や、働きたくても働けないご事情の方、あるいは、そもそも専業で家事育児に専念することに意義を見出してらっしゃる方もたくさんおられると思いますので、それぞれにベストの選択があるのでしょう。

ですが、母となって働くという道について、別の角度から光を照らすことが出来事でした。