医師から説明を受ける。「え、聞いてないの?」
2013年4月に地域の拠点病院に入院するときわかっていたのは「血液のがん」「悪性リンパ腫」ということだけでした。
不慣れな私たち家族は、そういうものだと思っていたのですが、入院するとすぐ、病棟の主治医がやってきて「え?外来の主治医から説明受けてないんですか?もー、しょうがないなあ」とプリプリ怒った様子で、病気を詳細に説明してくれたそうです。
(私も有給をとって説明を聞くつもりだったのですが、入院初日に急きょ説明されたので聞き逃しました・・。ちゃんと聞きたかった!!)
説明を受けた父が内容をまとめて、メールで送ってくれました。
※血液のがんは、治癒ではなく寛解と呼ぶなど、やや間違った内容もありますが、とりあえずそのまま載せておきます。
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病名 悪性リンパ腫(血液の悪性腫瘍)今年2月頃から急激に発症したものと思われる
リンパ球(免疫担当細胞)の腫瘍性増殖
正常な臓器を侵す(リンパ筋腫脹) 免疫が低下する
病気の場所(現在)
頚部・腋窩・骨髄 stageⅣ(この病名では全てstageⅣ)
*リンパ球 80種類ある
大きく分けると ホジキンリンパ腫
非・ホジキンリンパ腫 B細胞
T細胞
正式病名はT細胞性リンパ芽球性リンパ腫(T ― LBL型)
急性リンパ性白血病とリンパ腫の中間型
進行が非常に早いが(高悪性度リンパ腫)治癒は望める
完全治癒率
70〜80% (完全治癒したあとの再発率が20〜30%ある)
治療方法
抗がん剤投与
Hyper・CVAD/大量投与MTX・Ara- C療法
リンパ腫(1ヶ月) 白血病(1ヶ月) 2ヶ月で1クール
4クール行うので入院は8ヶ月(1クールごとに1週間程度自宅に帰る予定)
その後維持療法を2年ほど行う予定
入院費用
今のところ健康保険の範囲内で済む治療
本人の体調が良好なら差し支えないが抗がん剤を投与するクールの中で投与して2週間後に極端に白血球が減少する期間があるそうです。その時は免疫力が低下するので「要注意」となります。
がんとわかるまで。青天の霹靂!
母が、血液のがんらしいとわかったのは2013年3月のこと。
前年秋の家族健診で首にしこりがあり、健診結果で要医療?というマークがついていたものの見過ごし。
同時に肝臓の数値が悪く、最寄りの大病院で検査をしていたところ3月に白血球数が急激に少なくなり、精密検査。細菌感染のため白血球が減少したのではという僅かな期待も打ち砕かれ、がんと確定。すぐに治療が必要ということで、4月中旬に地域の拠点病院に入院し、治療を進めていくこととなりました。
当時62歳。それまでは人間ドッグにいけば10代の脳と言われ、鍼灸マッサージ師である私の主人には高校生くらいの体だと言われ、自他ともに認める健康体だったので、青天の霹靂でした。
しかし、血液のがんは、自覚症状がほとんどないということで、健診で肝臓数値がひっかかって本当によかったです。
誰かの役に立てば・・・
2013年から、母がリンパ芽球性リンパ腫/急性リンパ性白血病(後に骨髄性白血病との混合型と判明)と闘病しています。
2015年現在は、再発と臍帯血移植を経て療養中です。
再発時の主治医からは、月単位の余命であること、移植は年齢から勧められないと告げられました。
しかし、同じ病気と闘う方のブログにて、虎ノ門病院が日本一の臍帯血移植実績を持つこと、患者の生きたいという意志をくんで諦めない治療をされていると知りました。
その後、ありがたいことに虎ノ門病院に転院し、移植を受け、今日まで命をつないでいます。
個人の発信に文字通り命を救われました。そこで、私の体験が誰かの役に立つかもしれないと、ブログを始めることにしました。
母の病気だけでなく、子育てや仕事、ボランティアについても書いていこうと思います。